アンサー・プロフィール

「けなげに良く働いてくれる美しい」ルアー

 やや細身のエッグ・シェル・タイプ(卵形)のフォルムをもったこの「アンサー」は、ひとくちでいえば「とても働き者のスプーン」です。飛びが良く、落とし込み直後からバランスのとれた沈降アクションをとり、激流の中でも確実に沈みそして泳ぎ続けます。リトリーブすれば、小魚顔負けに達者に泳ぎU字後のダイナミックなターンには、スレた魚もたまらず飛びつきます。また、U字後のダウン・ストリームドリフトに入っても通常のスプーンとは違い、一気に浮上することなく、浮き上がるのを懸命にこらえて泳ぎ続け、ラインが完全に伸びきった状態になり、いよいよ浮上のときを迎えても最後の最後まで身悶えし、魚を誘い続けながら浮上してきます。このように「アンサー」はいじらしいくらいに良く働いてくれるのですが、いまひとつの魅力にその「美しさ」があります。一度実物を手にとってご覧いただければおわかりいただけると思いますが、そのボディ・シェイプからは、流麗な曲線美が感じられます。理想的なスウィム・アクションを求めて「型」に改良を重ねていくうちこのようなフォルムに落ち着いたのですが、完成したときには「機能美」という言葉の存在を実感しました。「型」ができれば次はプレスですが、美しいフォルムをさらに美しくするために、高級洋食器を製造している小さな工場とパートナーシップを結び、地金、プレス加工、鍍金など高品質なブランクスの供給を可能にしました。「美しさ」の最後の仕上げである「塗装」には、幸いなことに、長年にわたる魚類剥製加工で培かった技術やノウハウを充分に生かすことができました。度重なるフィールド・テストとそれをフィード・バックしての「型」の改良に明け暮れるうちに、どうやら製品化の見込みがつき、必要となったのがルアーの名前ですが、私たちは「プロトタイプ・スプーン・アルファ」を「アンサー」と正式に命名しました。「アンサー」はそのものズバリ「答え」で、このルアーのユーザーが「アンサー」をキャストし、魚からの飛びっ切り「グッド・アンサー」である果敢なバイトを得られるようにとの願いを込めて命名しました。
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